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「とんぶり」とは?
とんぶりとは、植物で“ほうき草”、”ほうき木“といわれる「コキア」の種で、成熟したものを加熱して加工した珍味です。直径は1~2mmほどの大きさです。「コキア」は一年草です。
ヒユ科 バッシア属
学名:Bassia scoparia var. trichophylla
コキアの和名:ハナホウキギ
コキアの別名:ホウキグサ、トリコフィラ
草丈:50~100cm
花期:9月
10~11月には、紅葉が美しく、きれいなムラサキ色に染まります。
また、冬になると枝は枯れて茶色に変化します。
「箒木(ほうきぎ)」とも言われ、実際に「ホウキ」の材料として使うことができます。
備考:イソボウキの栽培品種
「とんぶり」は、秋田県名産”畑のキャビア”
口に入れると、小さな粒が下の上で転がり、噛むと”プチっプチっ!!“として楽しい食感が楽しめます。
この小さな黒い粒が“魚の卵(ぶりこ)”に似ていることから、「畑のキャビア」「緑のキャビア」「畑のカズノコ」とも呼ばれています。
秋田県の特産品として知られ販売されています。
「とんぶり」の味は?
とんぷりの味は、「無味無臭」です。味は特にありませんが、食感と栄養に特徴があります。
「とんぶり」の栄養は?
とんぶりは、食物繊維が豊富で、β-カロテン、α-トコフェロールなど抗酸化機能を持つ成分も含んでいます。また、乾燥した種子は薬用として「地膚子(ジフシ)」という生薬名がつけられて用いられています。
「とんぶり」の旬は?
とんぶりは、「10月~3月」が旬です。
真空パックやでビン詰めで長期保存が可能な状態で販売もしています。
「とんぶり」の収穫方法
「9月末~10月」に乾燥した種子を手でシゴきます。枝を手でにぎって、なんども手前(幹元)から奥(枝先)へ手を動かします。パラパラパラ・・・っと小さな種が落ちます。いや、散らばります。(-_-;)
下に”新聞紙”か”シート”を大きく広げておくと、あとのお掃除が楽です。
わたしは今回12月に収穫しましたが、種は完全に乾燥していました。このため、種がその分地面に落ちて収量が減っていたかもしれませんね(?_?)。1本のコキアから、大さじスプーン8杯分くらいは「とんぶり」ができました。
コキアで「とんぶり」の作り方
ザルで振るいにかける
先に収穫した種には、種以外の枝や花ガラなど不要な細かいものが混じっています。
そこで、大きなゴミを粗めのザルでふるいました。
うちわでゴミを飛ばす
下に落ちたものを、団扇(うちわ)で仰いで、軽いゴミや中身のない種を飛ばします。
細かいザルで振るいにかける
さらに細かいザルでふるいました。
念のため、もうひとつ細かいザルでふるいます。
水に沈めて、上澄みを捨てる
つぎに、水をいれたボールに入れます。
沸騰したお湯で30分間煮る
つぎに水に入れて30分ほど沸騰させます。こうすることで、種の皮を剥きやすくします。
水にさらして、皮をとる
これを水にさらして、指でタネを擦りあわせると、皮がモロモロと剥がれます。
そしてまた、上水を捨てることを何度か繰り返すとタネの中身だけが残ります。
この作業を何度か繰り返します。
最後に、目視でゴミをできる限り取り除いたら・・・完成です!!
この不思議な緑の部分は、来年の準備をしていた芽のようです。こうして、ようやく「畑のキャビア」とんぶりをゲットできました♪
どこまでゴミを取り除くかは、その人次第でしょうが、結構キレイにする作業はハマります(^_^.)
「とんぶり」の食べ方
とんぶりの食べ方は、そのままで頂くことができます。
とんぶりは、先の作り方で紹介したように、すでに加熱加工をしているため、そのまま食べることができます。商品によっては、クエン酸が入っているため酸味があるものもありますが、さっと茹でて水にさらせば酸味をなくすこともできます。
「とんぶり」のレシピ
いちばんシンプルで美味しい食べ方は、「三杯酢」もしくは「ポン酢」をかけて、ごはんにのせていただく方法です。食感も楽しめますし、ご飯も進みます。
他には「納豆」にまぜる。寿司で軍艦巻きにする。うどんにのせる。ナメコと長芋にまぜる。スパゲッティにあえるなどトッピングするだけでいろいろな料理に気軽に使えます。
ただ、個人的には何かにあえたり、混ぜたりすると”プチプチ食感”が分かりづらくなるので、シンプルに「三杯酢」もしくは「ポン酢」をかけて、ごはんにのせていただくがおススメです。
パンにまぜて焼いてみましたが、それほど特徴が引き出せず・・・失敗?
「とんぶり」の売ってる店
とんぶりの売ってる店は、スーパーや食料品専門店、東北を特集した物産展などの農産品を販売しているお店で購入することができます。ただし、流通量が少ないため販売されているところは限られています。事前に取扱いがあるか問い合わせてから購入することをおすすめします。
とんぶりを通販、ネットで取り扱いが多く見られます。
今回の記事は以上となります。
一般的には見て楽しむ「コキア」。しかしながら、その種は珍味としていただくこともでき、枯れた枝や幹はホウキとして使えるとても有用な植物です。
はっきりいって“とんぶり”を作るのは、非常に面倒です。
しかしながら、食べると「また来年、作ってみようかな」と思わせるだけの歯触り、食感でクセになりそうです。沖縄に「海ブドウ」なる海藻がありますが、これが好きな方はきっとこの「とんぶり」が好きになるはずです。なんせ、この繊細なプチプチ食感がやみつきになります。ぜひ一度試してみてください。
それでは、また