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この記事では、プランター土の使い回し術である「土の再利用方法」をご紹介しています。
わが家では、毎年ベランダでゴーヤカーテンをしています。その土もリサイクルして使い続けて3年目となりました。今年も元気に育ってくれています。
プランター土を処分せずに再利用することで「ゴミを減らし、お得に栽培」をしましょう。
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以下の疑問が分かる内容となっています。
・どうして、そのまま土を使うことができないの?
・プランター土の再生方法は?
・プランター土の殺菌と殺虫の方法は?
・プランター土の再生に必要なモノは?
そのまえに、プランターの土を「そのまま使い続けることができないのはなぜ」でしょうか?
この記事を書いているのは、「緑の空間をきれいにしている”樹木医コッコ”」です。
緑地を「デザイン」「作る」「守る」「きれいにする」仕事を
15年ほどしてます。
プランター土をそのまま使えない利用
使っていた土には、前に植えられていた植物の根や葉などの残渣が残っています。未熟なため衛生的にも悪影響なものとなります。
また、土に含まれている栄養は植物が吸収して減っています。このため、栄養素は偏り、欠如している状態となります。こうした状況は、栄養素や土壌菌、アレロパシー物質が偏り連作障害の原因にもなってしまいます。
加えて、病原菌や害虫、その卵などが入っている可能性が高まり、次の作付け植物に悪さをしてしまいます。
このため、次のことが「プランター土の再利用に欠かせない作業」となります。
・根や植物体の残渣を取り除く
・土壌の構造をととのえる
・栄養素をととのえる
・殺菌、殺虫をする
それでは「コスパ最高!簡単プランター土の再生方法」をご紹介します。
プランター土 ”再生に「必要なモノ」”
”必要な資材”は、次の通りです。
・ふるい
・園芸スコップ
・黒のゴミ袋
・水
・木酢酢(※あれば)
・土のリサイクル材
・元肥
プランター土の再生「リサイクル方法」
手順は簡単です。
(※底石がある場合)底石を“ふるい”に落として回収する
回収した底石は水洗いして干しておく。これも再利用します。
使った土を“ふるい”にかけて、根や葉などの残渣を取り除く
乾燥している方が扱いやすいです。
私のベランダでは、冬の間もそのまま屋根の下においているので、”カラッカラ”に乾燥していてます。春になって、余裕をもって植え付ける1か月前くらいからリサイクル作業をはじめます。“ふるい”で植物の根など取りますが、ザックリとる程度で問題ありません。
粒径の大きな土は、他の土と一緒にして再利用します。
“ふるいにかけた土”を黒のビニール袋に入れる
持ち上げて破れない程度の量を入れます。ここであまり入れすぎると、動かすときに破れて掃除が大変なことになります。
水を入れる(※木(竹)酢酢があれば入れる)
”土の入った黒いビニール袋”に水を入れていきます。
少しずつ入れていき、混ぜます。
混ざった土を手でにぎって、「水がいたたらない程度」に調整します。
”パン生地”もしくは”ぬか漬けの糠床”のような水分状態といった感じです。要は、この水分で「蒸す」わけです。病害虫を「蒸し焼き」にするイメージです。
あれば、木酢酢をいれるのも良いです。
竹(木)酢酢
ベチャベチャにならない程度に湿らせます
黒ビニール袋の口を縛って密封し、直射日光のあたる所に置く
出口のないサウナを作り出して、すべてをクリーンにしてしまいます。
2週間以上、直射日光にさらす
1週間目にくらいにひっくり返して、裏側も直射日光に当てます。
黒ビニール内に「土のリサイクル材」を投入
2つ方法があります。
資材を購入して、それを投入・まぜる
とっても楽で、一発で完了します。私はいつもこの方法で行っています。
土のリサイクル資材を入れます。
次に元肥を入れます。
よーく混ぜてください。
自分で各資材を投入する
慣れている方で、「色々な資材をお持ちの方」はこちらの方法が活用できます。
この方法メリットは、以下のとおりです。
・植物に合わせた土作りができる
・もともと持っている資材が利用できる
・量がたくさんできる
必要なものは以下のとおりです。
物理性を改善するため、「赤玉や鹿沼土などの中粒や大粒」をまぜる
団粒構造が壊れているために排水が悪くなっています。要は、土が細かすぎて詰まり、水が下に抜けない状態となっています。粒径の大きい土の粒を入れることで水が通る道をつくるのと同時に、空気も通れるようにする必要があります。入れすぎるとスカスカになって根が水を吸い上げる機会がなくなるのでご注意を。
「有機物である腐食物」を入れる
前に植えてあった植物が使用したために、有機物が少ない状態になっています。全部使うと砂やレキといった母材のみとなり、無機物のみとなります。こうなると、栄養はない、保肥力もない、排水がわるい、保水もわるいという砂漠状態となります。
「元肥」をいれる
これも前文におなじく、前に植えてあった植物が使用したために少ない状態です。元肥がないと植えた植物の初期生育がうまくいきませんので必要となります。
リサイクル土をプランターなどにいれて、鉢底から水が流れ出るまでしっかり灌水します
細かい粒子を洗い流すために、水をたっぷり土にやります。底から流れ出てくる水が濁って出てきますが、水をやり続けるとおさまってきます。
前回使用していた底石を再利用する場合を、先に底に敷いてくださいね。
完成です!!
さあ、新しい植物を植えましょう!
以上、「土のリサイクル」についてまとめます。
記事のまとめ
・使ったプランター土はをそのままでは使えない
・プランター土の再生に「必要なもの」
・ふるい
・園芸スコップ
・黒のゴミ袋(再利用したい量が入るもの)
・(※あれば)木酢酢
・水
・土のリサイクル材
・プランター土の再生「リサイクル方法」
・(※底石がある場合)底石を“ふるい”に落として回収。
・使った土を“ふるい”にかけて、根や葉などの残渣を除去
・“ふるいにかけた土”を黒のビニールに入れる
・そこに水を入れる(※木酢酢があれば入れる)
・2週間以上、直射日光にさらす(1週間目にくらいにひっくり返す)
・黒ビニール内に「土のリサイクル材」を投入
方法1:資材を購入して、それを投入
方法2:自分で各資材をブレンドして投入
・リサイクル土、底石をプランターなどにいれて、鉢底から水が流れ出るまで灌水
・完成!!
循環型社会が謳われる今日において、末永く自然に助けてもらうには、「貴重な資源である土」をリサイクルすることは、とっても大切なことです。水も蛇口をひねれば出ます。土も辺りを見渡せば当たりまえのようにあります。だけど、地球に人が使わせてもらえる水や土はドンドン減っていっています。
みなさんも「土のリサイクル」を通して、心豊かに暮らす生活を楽しんでくださいね。
それでは、また