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竹の皮に包まれた“おにぎり”・・・
天気の良い日に、草原に座って竹皮をひらくと、
ツヤツヤで、竹の香りがする「おいしそうな“おにぎり”」。
「いただきまーす!!」とほおばると、竹の清涼な香りが、ほんのりと鼻にひろがり、そとの空気と一緒においしくいただける「魔法の包み」。
それが「竹皮のお弁当箱」です。
洗って、また使える再利用可能な「包み」なのです。
この記事では、竹の皮を手に入れた後から「竹皮の包み」を”作る方法”、それを“使う方法”と“保管する方法”までを書いています。
「どうやって、竹皮からお弁当包みを作るの?」
「どうやって、竹皮を使うの?」
「どうやって、竹皮を洗って、保管するの?」
実際に、竹から皮を剥いで、“竹皮の包み”を作って使ってみたので、ぜひ最後まで読んでいってください。
なぜこの竹皮が「包み」として、古来より使われていたのか・・・
その”驚くべき機能”と”環境負荷の少ない素材の素晴らしさ”がわかるので、是非ご自分で体験してみてください。
そして、いかに「理にかなった包み」であるのか実感し、その感動を誰かに伝えてみるのもおもしろいので、楽しんでチャレンジしてみてください。
この記事を書いているのは、「緑の空間をきれいにしている”樹木医「コッコ」”」です。
緑地を「デザイン」「作る」「守る」「きれいにする」仕事を
15年ほどしてます。
竹皮の”読み方”
これは、そのまんまですが「竹の幹を包み込んでいる皮」のことです。
春にタケノコがでてくるとき、獣のような黒い毛がみっちり生え、艶のある皮をまとって地上に顔をだしてきます。皮を剥ぐと、水分たっぷりで、まだ柔らかい黄緑色の竹を守っています。伸長成長して、上に伸びていくと共に、次第に剥がれ落ちていきます。
ちなみに、土の中にいる状態を「竹の子」と呼び、食べるために取ったものを「筍」と漢字を使い分けています。
竹皮の”収穫時期”
竹の種類のよって異なりますが、わたしは「孟宗竹(モウソウチク)」の皮を、“ゴールデンウィークから梅雨の前後”で手に入れてきました。
タケノコ狩りが、ゴールデンウィーク前後なので、その少しあとくらいで収獲するのがいいでしょう。
竹皮の”収穫方法”
タケノコが、ある程度伸びたら自然と剥がれ落ちます。
竹の皮が欲しくて待てなかった私は、「手」で剥がしてしまいましたが、水分がたっぷりとした竹の皮の中をみると「悪いことしちゃったなあ」と反省。きっと、この頑丈な皮で、まだ柔らかい竹の表面を保護しているのでしょう。
比較的、簡単には取れますが、自然に剥がれるのを待った方が、労力的にも、竹にとっても良いのかと思います。
「竹皮の包み」の作り方
さて、本題の作り方です。
①皮を洗う(土などを洗い流します)
②タワシで”内側”と”外側”をこすって、毛を落とす。
タケノコの毛
(かなりの量がでてきますので、排水溝にゴミネット等をかぶせておくのが良いです。結構、ゴシゴシこすります。)
③乾かす(クルリンっと筒状にもどろうとするので、洗濯ばさみなどで広げて干していました。乾燥しているモノを無理やり広げると写真のように裂けていまします。)
※この写真では裂けてしまっている・・・
これにて完成です!
とっても簡単にできるのですが、“使い方にコツを必要”となります。
「竹皮の包み」の使い方
乾かすと、「カチッ!」とその形で固定されます。
このため、乾燥した状態で、折り曲げたりすると皮が破れていしまいます。
そこで、まず使う前に水に浸ける必要があります。わたしは”バット”に入れて、水に浸けておきました。5分くらいで柔らかくなりますので、取り上げた後は、布巾などで水気を拭いて「おにぎり」などを包んで使います。
竹皮は、縦方向にはすぐに裂けますので、長い部分を裂いて、それを“包みの紐”にすれば、すべて竹皮で完結します。
「竹皮の包み」使った後は?
水洗いできれいになります。
竹の内側は、テカテカの蝋(ロウ)のような物質で、「撥水性」があります。
それなのに、「適度な水分を保持」しています。また、「抗菌作用」と「脱臭作用」もあり、食品を包むのぴったりの素材です。※洗剤は使ったことがありません。
「竹皮の包み」の保管方法
水洗いの後は、「片付けしやすい形」にして乾かすのが一番です。
使う時は水でもどして使うので、収納しやすい形(わたしはおにぎりを包んだ形)にして、日陰に干して乾かせば、あとは棚に片付けておけます。
最後に
このように、「竹皮の包み」は、抗菌性、保湿性、香り、リユース、おしゃれ等・・・今の時代だからこそ、「おもしろくて楽しめる、高機能で素晴らしい包み素材」と見直すことができるはずです。
わたしは、「焼きたてのパン」を包んで置いておいたのですが、適度な水分に保ってくれているおかげで、パンもすぐには硬くなりませんでした。他にもいろいろな使い方を考えるのも面白いですね。
ぜひ、こどもとも一緒に試してみてくださいね。
それでは、また