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徒長枝とは?
徒長枝の読み方
「とちょうし」です。
「徒」とは【いたずらに】とも読める。
意味は、「むやみやたらに、わけもなく、ただひたすら」とあります。
忌み枝のひとつ【飛び枝】とも言われます。
徒長枝の特徴
庭木の中で、むやみやたらに「フライングして、上に伸びている枝」が気になる。
縦にぴょこぴょこと・・・
邪魔だし、見栄え悪いし切っちゃおう!
えーい!!チョキチョキ✂
一方、木は必死に元に戻ろうとしている・・・
これらの枝が「徒長枝」です。
徒長枝の原因
【強い剪定が行われる】と、いままで光合成をおこなってきた多くの枝葉がなくなります。
この失われた分の光合成を回復させるために貯蓄していた幹や根にある糖を使い、【急いで休眠芽をたたき起こす】ことになります。
木からすると、
こっちは、必死なんじゃー!!
と、言いたそう。
ピシっ!ピシっ!急いで起きて!!
休眠芽が目を覚まし、やたらに上に間延びした“徒長枝”を発生させます。
この”徒長枝”は、次の特徴があります。
光合成活動をして当面の間は「みずからの生長に専念する特徴」があります。
このため、根に光合成で得られた物質はしばらく届けられません。
こうしている間に根は飢餓状態となり先端から枯れていくことになります。
他のことはさておいて、この”徒長枝”は「最も背の高いところを目指すことが目標」です。
ぐんぐん伸びて、頂上に近づいたところで得られる地位“頂芽優勢”を獲得します。
頂芽優勢とは?
“頂芽優勢”を獲得した徒長枝
こうなれると、新しい魔法が使える。
“オーキシン”・・・この物質は植物ホルモンの一種で重力方向に移動する特徴(動屈性/屈地性)があります。
下の芽達よ!頭が高いぞ!
と、自分よりも下の芽達の生長を抑える効果があります。
自分本位な徒長枝
一方、自らには栄養と水が集中して伸長生長が進み続けるために、上方に長く枝を伸ばします。さらに光合成産物を自らの生長に回し続け、他の芽に栄養を分配しない。貯蓄もしようとはせず散財する。また、花芽組織も充実させずに花芽がつくことが少なくなるため実も付きにくい。
”徒長枝”を置いておくことは栄養を使い続けるために、他の枝に栄養がまわらず成長が遅くなります。このため、切られる対象”忌(い)み枝”となってしまうのです。
このように、
傲慢な枝・・・
と思われる書き方をしましたが、木は失った多くの太陽光パネルを復活させるために、必死に多くの貯金をはたいて即席で作り出した結果なのです。
景観などを気にしなければ、込み合うことでの病害虫発生リスクは高まりますが、そのうち徒長枝も落ち着いて通常の枝葉の役割をするようになります。
と、いうことで・・・
徒長枝の剪定はどうする?
こうして、木が混乱して、あばれない程度にしておいてあげるのが大切です。
※徒長枝に花をつけるものもあります。剪定しようとする樹種の適切な方法を調べてくださいね。
参考まで
新枝咲き
春から伸びた枝に夏花が咲く落葉樹
※冬に剪定→夏に花芽→開花
- サルスベリ(花芽分化6-8月/花7-9月)
- ノウゼンカヅラ(花芽分化6月/花7-8月)
- ムクゲ(花芽分化6-9月/花7-9月)
※花後、剪定
- キョウチクトウ(花芽分化5-6月/花7-9月)
※花後、冬を避けた春の芽吹き前に剪定
- キンモクセイ(花芽分化8月/花9-10月)
- サザンカ(花芽分化7月/花10-12月)
それでは、また👋🐓…
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徒長枝の事、大変勉強になります。
自宅の北側で常緑ヤマボウシを育ててます。夏のこの時期に徒長枝が出て来て樹形が美しくないなと思っていまして。自分なりに調べたり本を読んで今年の1月に剪定と寒肥をしたのですが、昨年より花数も少なく徒長枝が多く出てしまいました。
もともと陽当たりもあまり良くない場所なので、気にしすぎかもしれませんが、出来れば今より少しでも1年綺麗な樹形を保ちたいと思っています。
基本的な落葉樹と常緑樹の剪定時期との違いとか徒長枝の切る箇所などの記事も知りたいと思っています。